小千谷市から 山間に入って ”山古志(やまこし)” へと向かってみました
冬の豪雪で知られるこの辺りでは古来より冬場の貴重なたんぱく源として真鯉の養殖がされていたそうで 突然変異で色付きの鯉が生まれて以来 “錦鯉” として大切に育て上げてきたそうなんですね・・・
進む途中に幾つもの養殖場を見かけましたが 外国人バイヤーさんはこちらの方に来ているのかも知れないですね・・・
“錦鯉の里” から車で30分ほどで “やまこし復興交流館 おらたる” に到着しました・・・
この地は 2004年(平成16)10月23日 18時ころに発生し 最大震度7を記録した “中越地震” で甚大な被害を受けたところです・・・
“やまこし復興交流館 おらたる” は中越地震メモリアル回廊となっている施設なんですね・・・
人口約2,100人の山古志地区では死者5名負傷者25名全壊約600棟 地すべり300か所以上の被害があり ライフラインが途絶え集落が孤立 余震の続く中自衛隊のヘリコプターでほぼ全村民が長岡市内へ避難したそうなんですね・・・(※全体被害では死者68名負傷者4,800名以上住家全壊3,800棟以上)
また避難後も 地すべりで川が堰き止められてしまったため やがて河川が溢れ 下流への土砂災害が予想されたため 緊急の大掛かりな排水工事が連日が続けられたそうです・・・
村民の多くが 震災で壊滅した山古志村に戻れるのか?と考えていた時 当時の村長の”帰ろう山古志へ!”という旗印のもと復興計画をたて 関係者の努力により約3年後の2007年12月に希望者の全員帰村がかなったそうです・・・
そして山古志のもう一つの文化といえば ”牛の角突き” といわれている ”闘牛” ですよね・・・
ここよりさらに3kmほど山道を登っていくと・・・
最初はうっかり通り過ぎてしまった道の小高い丘の上に “闘牛場” はありました・・・
”山古志 角突き” は 記録的資料がないため定かではないそうですが千年以上前から行われていたそう・・・
“闘牛” とは言いますが 農作業を通じて家族同然の生活をしてきた “牛” に怪我させるわけにいかず 風俗のしきたりに従って相まみえたあと 最後は “引き分け” で終わるというところがなんとも素晴らしい考え方ですね・・・
会場前の壁には 昔の賑やかな ”角突き” の様子の写真が飾られています・・・
申し訳ながら観覧席もしっかりあって 想像より立派な ”闘牛場” でした・・・
機会あればぜひ見学してみたいものですね・・・
HPよりお写真をお借りしました・・・