“こあっぱれ” blog
日々の小さな“あっぱれ”と老母介護のあれやこれや
こあっぱれ

秩父宮記念公園

御殿場へは何度と出かけていましたが ”秩父宮記念公園” は不思議に、初めての訪れになります

今何かと賑やかな皇室ですが、正直、”秩父宮様”のお立ち位置もよく理解していなかったので、今回訪問前に少々復習しました・・・

秩父宮様は大正天皇の4人のご子息の次男で、長男が ”昭和天皇” 、次男が ”秩父宮様” 、三男が ”高松宮様” 、四男が ”三笠宮様” になります。三笠宮様のご子息が、”桂宮様” 、 ”高円宮様” になり、上皇様(平成天皇)の弟が ”常陸宮様” となるんですね・・・

秩父宮記念公園は、昭和16年から約10年間、秩父宮両殿下が実際に住まわれた別邸で、お二人にはお子様が無く、秩父宮妃勢津子殿下が平成7年8月に亡くなられた際、遺言により御殿場市に寄贈されたそうです。

正門を入ると真直ぐ高く伸びたヒノキ林が続き、厳かな雰囲気を醸し出します・・・

管理棟を抜けた先の ”メモリアルガーデン” では ”宮様の農事試験場” としての畑を再現しているそうで当時の面影が偲ばれます・・・

少し進むと茅葺屋根の母屋が見えてきました・・・

想像よりもこじんまりとした母屋です・・・

母屋前には、登山を好まれた殿下の銅像が富士山を見上げるように設置されています・・・

今日も美しい富士山でしたね・・・

記念館では両殿下にまつわる記念品が陳列されています・・・妃殿下勢津子様は幕末、旧会津藩主、松平容保(かたもり)の四男、松平恒雄さんの長女で、お嫁入時の長持や持参物に描かれた”三つ葉葵”の紋が明治維新の頃の情景を思い起こさせてくれますね・・・

母屋のリビング室。英国から輸入した調度品が当時の様子を忍ばせますが、思いのほか部屋数が少なく、小さいことに驚かされます・・・

母屋、炉の間では質素な普通の暮らし向きが感じ取れます。茅葺屋根の害虫駆除を目的とした、囲炉裏で火をたく、燻蒸作業が今も定期的に行われているとのことです・・・

裏庭には ”もみじ園” が作られています。こちらも残念ながら色どりの見頃は過ぎてしまっていましたが、何十年も同じ光景が繰り返されているそのほんの一瞬の姿と思うと、すべてが趣ある映像に見えてしまいますね・・・

殿下は ”焼き物” も楽しまれたそう。庭には ”三峰窯“ が当時の様子のまま残されています・・・

さて、記念公園の見学を終えました。今まででしたらこんなにゆっくりと時代背景まで馳せての見学はしなかったと思います。

不思議なときの流れがそうさせたのでしょうかね・・・      おわり